【怖い話】ヒトガタ

2月末、俺は高校の時の友達と

地元で有名な心霊スポットに肝試しに行った。

 

といっても、夜は危険(笑)なので昼間にw

そこは廃病院で、

裏の鍵が掛かってない為、

ホームレス(?)の死体や自殺者も見つかるような場所だった。

 

入ってみると、

冬なのになんだか生暖かい空気っていうか、

中に入った途端何故か眼鏡が曇った。

 

それはあんまり気にしなかったけど

明らかに空気が変だ、

DQNとか先客がいて何かやってたのかとも思ったけど、

人がいる気配はない。

 

嫌な予感はしたけど、

せっかく遠くまで来たんだからと、

とりあえず一回りすることに。

 

建物は2階建てでそんなに広くはないけど、

部屋はそこそこある。

 

野郎4人でいって、

チキンな俺は後ろから2番目にw

 

中はガランとしていて、

DQNかホームレスが食い散らかしたであろうゴミが散乱してた。

 

ゴミの悪臭意外特別な事はなく、

トイレも落書きがあるくらいで

一階は何事もなくクリア!

と2階へ続く階段を登ろうとしたとき、

1番後ろを歩いてたAが嫌な事を言い出す、

『さっきから誰かにつけられてる、間違いなく人間じゃねぇ』

 

・・・

 

それを聞いた途端動きがピタリと止まる一同w

顔を見合わせてゆっくり振り返るが、

もちろん誰もいない。

 

チキンな俺は固まったまま動けなかったw

すると、先頭を歩いていたBが

『ヤバイな。戻ろう、

せーのでダッシュな・・・・・・いくぞ!』

 

もう俺涙目半狂乱w

Cの後ろ姿を必死で追いかけたって事しか覚えてないw

 

しかし、とりあえずは4人無事脱出成功、

急いで車に乗り込み逃げるように帰路へ。

 

みんなビビってたせいか、

車内終始無言w

 

少し落ち着こうと、

途中にあったファミレスへ入った。

 

席につくなりBが口を開く、

『Aは何を見たんだ?』

Aは少し間を空けて

『・・・ヒトガタ』

B『ヒトガタ?・・・人の形をした何かって事か?』

A『あぁ』

B『気のせいだろ、大丈夫だってw』

C『ははっw写真でも撮っとけば良かっt』

A『それはだめだ!!』

Cが言い終わるか終わらないかでAが怒りだした。

A『お前らがこなければ!!お前らがこなければ!!!』

俺とC『!!!』

B『お、落ち着けよ、とりあえずなんか暖かいものでも飲もう』

…今思うとあの時のAは変だった、

短気ではあるけど、

「こなければ」って言葉が出た時点で気づくべきだった。

 

注文したものが運ばれて来て、

無言のまま一服してるとAが口を開く、

『さっきは変な事言って悪かった、

俺本当は怖かったかのかもなw』

一瞬みんな笑った。

 

B『気のせいでも変なもん見えたら誰だって怖ぇよw』

Aにも笑顔が戻り、

安心してその日は解散した。

一週間後、いつも通り麻雀しにC宅へ。

いつもなら6時になると自然と4人集まるはずが、

7時になってもAが来ない。

 

痺れを切らしたBが電話をするが

電源が入ってない。

 

何か用事でもあったんだろう、

しかたなく3人で遊んで深夜解散した。

 

それからまた一週間、

例の如くC宅へ・・・やはりAが来ない、

連絡もとれない、

さすがに心配になった俺はAの家へ直接行く事に。

 

インターホンを鳴らすと母が出た、

『Aは今ちょっと・・・』

とりあえず話だけでも聞かせてもらいたいと、

上がらせてもらった。

 

A母『(俺)君だから話すけど・・・Aが・・・Aが自殺未遂したの』

A母によると廃病院へ行った翌日、

Aは冷蔵庫にネクタイを挟んで

首を掛けてぶら下がって(?)たそうだ。

 

A母『悩んでる様子もなかったし、

仕事も休まないで行ってたのに・・・

どうして・・・』

 

あのAが自殺なんて有り得ない。

(あそこで憑かれたのか?)・・・

それしか考えられなかった。

 

A母『私も一人(A父とは離婚)だから心配で心配で・・・

実は今、精神病院の隔離室に入れてもらってるの・・・』

 

色々話しはしたが、

結局A母には本当の事を言えなかった。

 

家を出てすぐBとCに電話で伝える、

B『マズイ事になったな・・・』

翌日、2人で(Bは仕事の為)

Aの入院した病院へ行ってみる事にした。

 
閉鎖病棟、初めて感じる雰囲気・・・

ナースステーションへ通されると

患者名と関係を聞かれた。

 

看護師『Aさんは今面会できる状況ではないので』

わかってはいたが、

このまま帰るわけにもいかず、

看護師にあの日あった事を話した。

 

看護師は困ったような顔であっさり応えた

『医師ではないので何とも言えませんが、

直接の原因ではないでしょう』

・・・だよな、

普通は霊のせいだなんてオカルト信じるわけない。

 

俺らすっかり変人扱いw

結局、プライバシーが何とかで

様子を聞く事すら出来ず、

病院を後にした。

 
それから何度かA母にも様子を聞こうとしたが、

『今はそっとしておいてあげて』

と応えるばかりで、

何も聞き出せなかった。

 

Aはまだ入院中、

面会はできない。

 

俺らはあの日の事を心から後悔した、

今はただAの回復を祈る事しかできない。

 

・・・近いうち、

あの場所に線香でもあげにいこうかな。

A、早く戻って来てくれ!

 

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