【謎な怖い話】大人買いの爺さん

もう2年ぐらい働いている本屋は、

地方チェーンの郊外店だから、

規模の割に品ぞろえは

けっこうバラエティに富んでいて、

良い感じだと思ってる。

 

ただやっぱり本棚に限りはあるから、

古い本とかは極力返品して、

新しい本を入れるようにしてるんだ。

 

しかし、コミック売り場だけは

治外法権なのか、

ドラゴンボールとか

王家の紋章とかパタリロが、

全巻並んでる。

 

前の担当者か店長の趣味かな、

と思っていたんだけれど、

この前、フェアやった漫画の在庫が

どうしても多いから、

比較的新しいの残して在庫にしたんだ。

なら、そこから数日して

やってきたおばちゃんが、

物凄い勢いで怒鳴りつけてきた。

 

「王家の紋章がない!!!」って。

その翌日は、

おじちゃんが「ドラゴンボールが(ry」

さらに、「パタリロガ(ry」

というおじいちゃんが…。

 

その時は、まだ返品していなかったから

事なきをえたけど、

あとで前担当者に聞いてみたら、

その人たちは毎月やってきて、

毎月毎月同じ漫画を

全巻大人買いしていくお得意様らしい。

 

なぜ同じ種類の本を

毎月毎月買っていくのは不明。

とにかく、毎月同じ本を

全巻セットで欲しいらしい。

 

1巻でも欠けてたらすごく怒り、

さらに「この店じゃないと買いたくないから、

●時間後までに用意してほしい」

と懇願する。

 

でも予約はしないし、

勧めたら怒る。

だから住所も分からん。

ガラスの仮面も全巻そろってるところを見ると、

その担当もいるんだろうな。

 

書くとあんまり怖くなかったけど、

正直そのお客さん、

会うたびに気持ち悪くて怖いんだ。

 

原因いろいろ考えたが、

誰も分からん。

 

何かに俺らの店、

巻き込まれてるのかも、

と思ってる。

 

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