【謎な怖い話】オタクたちが体験した不可思議な出来事

数年前のお盆に

オタク仲間の友人たち

(全員三十以上の独男)

が体験したことを投下してみる。

 

とある地方の某観光都市で

お盆に行われていた夏祭りでの、

黄昏時の奇妙な体験…

(夏祭りそのものは

純然たる観光客向けイベントで、

最近増えてきたよくあるタイプ)

 

以下は、友人ABCDの証言を聞いた記憶を元に、

時間経過順に再構成したもの。

ドライブがてらに他所で

何箇所か観光をして、

夕方に某観光都市に到着して夕食。

 

その後ようやく暗くなってきて、

暑さも和らぎ

あちこちの灯篭の灯が

ムードを醸し出してきた。

 

4人でしばらく街中や

川沿いをうろついていたが、

Bが土産物の追加を買いに行くので、

かなり酔っ払っていたAを

C・D(この二人は素面)に任せて離れた。

 

川沿いまでは

そこそこ他の人影はあったものの、

城跡公園には

ほとんど人気はなかった。

 

C「せっかくだし、

上の神社

(この神社の参道にも灯篭が配置されていた)

まで行くか」

 

A「俺は面倒だからここにいるんで、

二人で行ってこいや」

 

酔っ払い(A)の放置は

少し心配だったものの、

たいした距離ではないし

誰もいないので、

C・Dだけで参道を登って

神社まで行くことになった。

やはり人気もなく、

麓の広場から祭囃子と

太鼓の音が聞こえてきて、

さらに独特の雰囲気は高まる…

 

C「エロゲとかでこういうシチュだと、

なんか起こりそうだよなあ」

D「…先ずエロゲ、

って発想は追求した方がいいのかもしれんが、

伝奇系ゲームや

アニメでって意味ならたしかに。

けどあの音は録音だし、

町と僕らを繋げているわけだから

何もないでしょ」

 

そんなことを会話しながら、

神社に参拝。

 

誰にも会うことなく、

往復5分程度で

城跡公園に戻った。

(正確には、

山そのものが城跡で、

山裾に石垣があり、

明治以降中腹に神社が造られたもの)

 

ところが、

Aの姿がどこにも見当たらない。

 

相変わらず他に人気もなく、

録音の祭囃子と

太鼓の音が遠くに響いて、

薄暗い中に灯篭と

外灯の灯があるだけ。

 

城跡公園といっても

そんなに広い面積はなく、

隠れられそうな場所もない。

 

唯一隠れられそうかつ

酔っ払いがいそうなのはトイレだが、

人感知点灯式で、

C・Dが調べるまでは

消灯状態だった。

(無論、大便用個室にも誰もいなかった)

 

C「携帯にも出ないし、

もう降りたのかもな。

メールだけしとくわ」

そしてC・Dは街中でBと合流したが、

やはりBもAの行方は知らないという。

 

やはり携帯は繋がらないので、

再度メールを送り、

とりあえず駐車場まで

先に行くことにした。

 

その時に、

照明がされている

盆踊り用の櫓の前を通ったが、

誰も踊っていずに、

録音の祭囃子と太鼓の音が

大音量で響くだけなのが逆に物寂しい。

 

B「…こういうのってのは

わからんでもないけど、

風情ってもんがないんだよなあ」

 

D「そりゃ、このお祭りは

伝統的なものでもないんだしねえ。

イベント的には妥当なとこかと」

 

ひょっとしたら先に

Aは車のところにいるかも…

と少しは思ったものの、

そういうことはなく、

3人は先に車内に乗り込んで

もう少し待つことに。

 

何度目かにようやくCの携帯が

Aに繋がったので、

変な雰囲気なものの、

とりあえず駐車場まで来るように言い、

Aを回収して帰路につくことに。

 

車内で興奮気味のAから聞き出したのは、

A「俺はずっと城跡公園にいたし、

CもDも来なかった。

父娘連れが通りかかった気はするが…」

 

C「いやいや、

参道じゃ誰もみかけなかったし」

 

A「祭囃子と太鼓の音が聞こえてて、

それに合わせて

櫓の周りを何かが踊っていたのを

眺めていたんだが…

俺って『神隠し』状態だったのか?」

 

B「櫓の周りには誰も踊ってなかったっての」

D「『神隠し』っていうよりも、

『送り盆(※迎えた祖先の魂を送り出す日)』

かなあ…なんとも奇妙なことで。

まあ、無事でなによりだったけど」

Aが話している最中に、

今まで3人が出していたメールが

ようやくAの携帯に

一斉着信したこともあって、

Aはかなりの興奮状態。

 

Bに「酔っ払いは黙っとけ」

と言われる始末。

 

そこでDが、Aにお守り(?)を

持たせて後ろから羽交い絞め?をし、

背中に指で縦横を書いたりした。

 

なんとなく白けた雰囲気にはなったものの、

車載DVDのお陰で、

帰りの車内の空気そのものは

そんなに微妙にはならなかった模様で、

帰るまで車内では

特に何も起こらなかったそうな。

 

ことが起こってから

数ヶ月経った時の飲み会の時に

この話を聞いて、

帰りが同じ方向だったDに

少し尋ねてみた。

 

D「Aが『何か』を体験したのは

Aの主観的な事実だけど、

それが客観的にはなんなのかはわからんね。

酒に酔っていたら

『神隠し』はしないというし、

『送り盆』にしても、

全員某観光都市とは

縁もゆかりもないしねえ。

Aが見たのは、

今まで一度もそんなことはなかったけど

酒に酔った幻で、

しっかり探したのに、

僕とCが何故か見つけられなかっただけで、

その時に偶然にも、

Aの携帯だけが

繋がらなくなっていた。

…と無理やり合理的に

判断できなくもないし。

車内でAにしたこと?

あー、オッポウ

(※越法:密教で禁じられていること)

でゲホウ

(※外法:仏教から見た異教のこと)

だから…

心理的に落ち着かせるつもりだったんだけど、

さて効き目があったのかどうか。

持たせたのはお守りで、これね」

 

Dに見せられたそれは、

テレホンカードと

同じ大きさ・材質のお札?

みたいなもので、

梵字が書いてあった。

以上で全て。

まだ全員と友人関係は続いているし、

障りみたいなものも皆無だそう。

(元々あったAの不眠症が

一週間くらい解消されてたくらいかな)

 

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