【謎な怖い話】神隠しにあった友人の親戚

友人の話。

彼の一族は

山深い集落に居を構えている。

 

近い親戚に、

友人と同い年の子供Aが居た。

 

てっきり従兄弟だと思っていたのだが、

ある時父親から聞いた話では、

これがどうも違うらしい。

Aの父親Bは、

友人の祖父の弟であったという。

 

それが昔、

山で遊んでいて

神隠しにあったらしい。

 

どれだけ探しても見つからず、

生存は諦められていた。

 

やがて祖父は結婚し、

友人の父親であるCが生まれる。

 

Cが小学校に上がる頃になってから、

ひょっこりとBが家に帰ってきた。

 

失踪した時の子供のままで。

Cと同じくらいの姿格好をして。

Bに事情を聞いたのだが、

「山で遊んで帰ってくると、

屋敷と家族が急に年を取っていた。

朝に自分よりちょっとだけ

年上だった兄が、

夕方帰ると大人になっていて、

おまけに自分と

同年代のCが兄に生まれていた」

ということで、

B自身も何が何だかわからないと

散々泣いたそうだ。

 
結局BはCと一緒に育てられ、

やがて同じ集落の女性と結婚した。

 

その子供がAなのだという。

「だから戸籍上では、

Aは俺の従兄弟じゃなく、

叔父だったんだと。

まぁだからといって、

二人の仲が変わる訳じゃないんだけど」

 

この話を聞かされたせいか

どうかは知らないが、

彼もAも、

結婚して子供を育てる頃になると、

山を下りて町で暮らすことにしたという。

 

「自分の子が

神隠しに遭うのはイヤだからなぁ」

二人してそんなことを言いながら。

 

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