【ゾッとする怖い話】呪いのビデオ

ある男が友人から、

呪いのビデオテープを借りた。

 

男が、

「どんな内容なの?」

と聞くと友人は、

「実は怖くて見れなかったんだよ」

と笑いながら言った。

 

友人いわく、

そのビデオテープは

先輩から貰ったらしい。

 

その先輩も、

怖くて見れなかった。

 

何故かというと、

その先輩の前に、

このテープを持っていた人が、

テープをデッキに入れたまま、

家に上がり込んできた通り魔に

殺されてしまったらしい。

 

犯人はまだ逃走中だとか。

 

先輩は面白半分で

遺品として貰ったが、

 

結局怖くて見れなかった、

ということだった。

 

男は内心、

「どうせ嘘だろ?

これを見れれば俺の男気も

上がるってもんだ」

と思っていた。

 

そして、

自宅2階の自室のビデオデッキで、

一人して呪いのビデオを見始めた。

 

内容はこんな感じだ。

 

手に鎌を持った女が、

何処かの道をもの凄いスピードで

走っている。

 

しかし男は妙なことに、

そこに映っている風景に

見覚えがあった。

 

ビデオの女は息を切らしながら

何処かを目指し、

迷うことなく走っているようだった。

 

男は次第に怖くなってきた。

 

そして女は、

ある一軒の家の前で止まった。

 

男はようやく気づいた。

「俺の家だ・・・」

と同時に、

玄関が勢いよく

開く音が聞こえた。

 

画面の中の女も、

その家の玄関を開けて

駆け込んでいった。

 

男は急いでビデオデッキから

テープを取り出そうとした。

 

しかし、

出てこないどころか、

停止も出来ない。

 

その時、

男は階段を駆け上がってくる

足音を聞いた。

 

次の瞬間、

男は張り詰めていた緊張が、

緩むのを感じた。

 

中腰の姿勢から崩れ落ち、

乱れた正座で座り込んだ。

 

ビデオはまだ続いている・・・

女の後ろを追いかけながら撮影する

ハンディカムの映像は手ブレが激しく、

見ているだけで酔いそうになる

ほどだった。

 

うつろな目でビデオを見つめていると、

女の右手に何かが

握られているのが分かった。

 

しかし、

揺れる画面の右隅の視界に、

ちらちらと映っては消えているため、

何が握られているのかを

判別出来ない。

 

画面の中の女は、

上り切った階段の直ぐ脇にある

ドアを開けた。

 

そのドアの「ガチャ」という音が、

妙に大きかった。

 

ビデオの音声というより、

男は自分の真後ろで

音がしたような気がして、

 

振り向いた・・・

 

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