【怖い話】梅田地下街にいた何か

去年の今頃、連れと大阪に行った時の事。(俺は大阪在住ではない)

俺は大阪の梅田地下街を連れと二人で歩いていた。

丁度全面ガラス張りのデパートの入り口の辺り

(たしか公衆電話が数台並んでいたと思う。

住んでないので詳しい

場所がわからん。すまん。)

で「何か」を見た。

その「何か」は背丈は160cmくらい、

髪を頭頂部から上に向かって縛り上げ、

どてらを着ている。

 

顔は豚の皮を貼り付けたお面のような感じで、

目に当たる部分は穴が開いて中は真っ黒。

 

その中に眼球が見える。

鼻に当たる部分には穴が二つ。

 

口は唇がなくて歯茎と歯がむき出し。

それでペンギンみたいにひょこひょこ歩きながら

ガラス越しにデパートの中を伺っていた。

その後ろには年のころは40-50位の痩せた女性。

 

日本髪を結っていて黒い着物を着て灰色の帯をしていた。

その女性はさっきの「何か」の着ているどてらの裾をそっちに

行くなといわんばかりに引っ張っていた。

 

その得体の知れない「何か」を見るなり、俺は思わず「げっ!」

っと声を上げてしまった。

 

俺の声に周りを歩いていた2-3人が俺の方を見たので、

かなり大きな声を上げてしまったのだと思う。

 

が、その俺の見た「何か」をみて驚くのは俺だけで、

誰も気付いていないのか、

見慣れていて特に驚くことでもないのか

俺には分らなかった。

 

ともかく、あまりの異様さに俺は連れに

「絶対そっちを見るな!」

といいながら連れの手をひっぱり、

その場を離れた。

 

話はここまでなのだが未だにあれはなんだったのか分らない。

とうの俺ですらあれは夢だったのかと思うのだが、

今でも連れにそのときの話をすると、

俺が余りにも驚いていて

顔面蒼白だったことを良く覚えているので事実だったのだと思う。

 

ちなみに俺はごくたまに見る方だ。

これまでの人生で2-3度ほど見たことがあるのだが、

あれほどはっきり見えたのは今までであれ一度きり。

 

いつもはぼんやりとしていたり、

なんとなく透けていたりするのだが、

あまりにもはっきり見えたので

未だにあの「何か」は実際にそこに存在したものなのか、

それともそれ以外のものなのか分らない。

 

俺が声を上げたとき、

「何か」の後ろにいた日本髪の女性が俺の方を

ジッと見ていたことが未だに忘れられない。

 

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