これ俺のイトコの話なんだけど、
今から20年くらい前、
そいつが族にいた時に
8-さんと付き合いがあって、
ある日その8-さんに
「お前ら一晩1万円のバイトしないか?」
って友達と
一緒に誘われたんだって。
しかもやることといえば、
ある部屋で一晩過ごすだけっていう
簡単な内容。
あんまりにも話が旨すぎるので聞いてみたら、
その8-さんが正直に
「その部屋出んだよ、これが。」
って言って手を下向きに
してぶらぶらしながら
「でもお前らみたいな
肝が据わった連中なら怖かないだろ。」
って言われたんで
結局引き受けることしたんだって。
んで、その夜に友達と二人で
8-さんと一緒にそのマンションに行ったんだって。
でもその部屋は普通の部屋で、
特にいやな雰囲気もしなくてほっとしたらしい。
8-さんが
「じゃあ、鍵置いていくから後はよろしくな。」
って言って出ていっちゃったんで、
しょうがないから二人で
ビール飲みながらTV見ていた。
でも20年ぐらい前の話だから
今みたいに1日中TV放送もやってないんで、
全部のTV局が放送終了になってしまった。
友達と二人でしょうがないから寝るかって事になって、
布団敷いて電気消したんだけど、
やっぱり出るって事が気になって
眠れずにぼうっとしていたんだって。
1時間ぐらいそうしていたら友達が、
「なあ、○○(イトコの名前)」
って話し掛けてきたんだって。
「お前のとこから窓の外が見えるか?」
イトコが「いや、見えねぇよ。」
「俺も見えないんだけど、
気になってしょうがないんだよ。」
って友達が言ってきたんだけど、
実はイトコも窓の外が気になって
しょうがなかったんだって。
結局ビビッテいてもしょうがないので、
二人で窓の外を見る事にして
カーテンを引いたら、
窓の外に落ちていく血まみれの人が見えた。
でもその人が落ちていく気がするのに、
いつまでも窓の外に見えるんだって。
で怖くなって二人で外に飛び出して
公衆電話からその8-さんに掛けたら、
8-さんが迎えに来てくれて
事務所で朝まで飲ましてくれたんだって。
んで、その飲んでいるときに
8-さんが教えてくれたんだけど、
不動産屋とかに
そお言う物件の処理を頼まれることが
結構あるらしくって、
駄目もとで族とかに
厄払いさせてみようかって事で試したんだけど、
殆ど駄目だったらしい。
でもその後、
南米とかアジア系の不法外国人に
そお言うとこに住まわせたら
出なくなったらしいよ。
まあ幽霊も訳わかんない
外国人相手じゃやり辛かったんだろうね。
その8-さんは外国人使って
結構そお言う物件を除霊(?)しまくったらしいよ。
コメントを残す