私がまだ小学校低学年の時の話です。
その夜、私は4歳上の姉と、
かくれんぼをしていました。
隠れる場所は2階の寝室。
探す人は「もういいよ」の声が聞こえるまで、
リビングで待つルールでした。
リビングには、姉の他に、父、母、祖母が食事を終え、
寛いでいるところでした。
その夜、もう何度もかくれんぼを繰り返していたので、
幼い私にはもう隠れる場所が思いつかず迷っていると、
階下から姉が急かす「まだ!?」という声が何度も聞こえ、
少しでも見つかるまでの時間を長引かせようと電気を消し、
すぐ見つかるだろうけれど仕方なく敷いてあった布団の中へ隠れました。
「もういいよ!」
叫んでも姉が階段を上がってくる気配がありません。
それでもじっと布団の中で身をひそめて待っていました。
「もういいよ!」
まだ上がってきません。
「もういいよってば!」
と叫んだ瞬間、
まったく足音がしなかったのに、
ドアがすごい勢いで開く音がしました。
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