私は、携帯が鳴ると心がつまる。
それは以前の話、
夜中にケータイの鳴る音が聞こえた。
こんな時間に電話か?と思い、
携帯を覗いた。
どうやら先輩の携帯からのようだ。
電話にでると、
先輩は慌てた声で
『俺のケータイどこにあるか知らない?』
と聞いてきた。
ハァ、バカかと・・・
眠かった私は、
「はいはい、先輩が持ってますよ・・・」
といって、
電源を切ってまた寝た。
朝、目が覚めてから、
昨夜の先輩の電話、
事の重大さに気づいた私は、
急いで起き上がり、
リダイヤルしたのだが
間に合わなかった・・・
先輩は帰らぬ人となりました。
・・・ごめんなさい、
10年も経った未だに
ショックから立ち直れません。
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