最近話題の洗脳に少し絡んだ話。
離婚したうちの父親は、昔、妖しい坊主と組んでカルトをやってた。
うちの姉は子供の頃から勘が鋭く、
それに狙いを付けた坊主と父親が
教祖に祭り上げようと画策していた。
幼女がズバズバ言い当てる真実に信者はほとんど洗脳状態。
金庫には札束がぎっしり、
坊主と父親、仲間たちは毎晩豪遊。
それから数週間後、
妖しい坊主は突然の発作でこの世を去った。
心臓の血管が破裂したらしい。
そして姉は体調を崩して入院。
宗教の知識などない、父親と手下達だけでは信者を留めておけず
カルトは解体。一気に仲間割れ。
一人が金を持ち逃げし、金のない父親やその手下達は夜逃げした。
姉は入院中、朦朧とした意識の中で住職にお会いしたそうだ。
住職は『辛かったな。◯◯(坊主の名前)はわしが連れていく』と
言われたんだとか。
その後、住職は亡くなられ、
縁者がお寺を継いだと風の噂で聞き
母と姉はお礼を兼ねてお寺へお参りに行ったそうだ。
現在姉は普通に働きながら、
つぐないを兼ねて無料でいろんな人からの相談を受けている。
何かの因縁なのか、
家族がカルトにハマり困ってる人からの相談も多いそうだ。
姉は勘が鋭い割にはボーッとしている子で、
自分が利用されている事も気づいていないくらい。
言う事を聞かなきゃ殴られるし。
母はオカルトが大の苦手。
妖しい宗教で金儲けするのも嫌だし
何より娘が巻き込まれているのが凄く不安で仕方がなかった。
母は何とかしたくて、
人伝に妖しい坊主が昔修行したお寺に行き
そこの住職に相談した。
住職は昔から地元住民の相談を受けている
善良な人だと聞いたからだ。
住職は母の話を親身になって聞いていたが、
妖しい坊主のやってる事を
聞き鬼の形相になったそうだ。
そして
『心配いらない。娘さんは大丈夫。
旦那とは別れる事になるがね』
と言った。
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