とある田舎のとある峠道に、
自動車事故多発地点があった。
そこで事故を起こす車は、
決まって同じカーブで
ハンドルを切り損ねて、
道の脇からがけ下に転落、
というもので、
いつも現場の道路には、
急ハンドルを切ったような
タイヤの跡が付いていた。
そこでまた事故が起こった。
しかし、今回はいつもと
事故の内容が違っており、
轢き逃げだった。
車が少女を跳ねて
ひき殺してしまった、
というものだった。
しばらくして轢き逃げ犯がつかまった。
取調室で犯人はこういった。
「少女が道の脇から、
突然とても楽しそうな表情で
飛び出してきたんです」
と。
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