大学生の時の話。
夏・冬休みになると、
48時間完徹麻雀大会を仲間うちで開催していた。
会場は俺が暮らしていた一軒家で、
ここは屋根を子供が走り回って
笑う声が昼夜問わず聞こえてきたり、
天井から下がってるライトが
地震のように揺れるほどの大音響と振動があったり、
ラップ現象が日常的に見られる家だった。
俺は馴れて気にしなかったけど、
霊感強い友人は泊まるとほとんどが金縛りになっていた。
試験前に「お兄ちゃんはお勉強中だから静かにしようね」って
天井に声をかけて、
静かになった時は可哀想に思ったし。
話を戻して麻雀大会だが、
毎回30時間を経過した頃になると、
半荘で全員が役満上がったり、
ラップ現象が頻発して稗が倒れたり、
それぞれの背中が順に熱くなったりの、
怪奇タイムが始まる。
皆も何かの気配は感じてるから、
麻雀中断して、
ソレが部屋の何処に居るのか?
外見の特徴は?
を紙に描いて、
セェーので開いたら…
俺も含めて全員が、
朝食作りに来ていた友人の彼女におぶさっている絵を描いていた。
もちろん彼女は気付いてないのだが、
その時俺たちを見てニコッと笑った顔が、
瞬間的に子供の顔だった。
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